· 

【南森町雑記】「ONE PIECE FILM RED」を見ました(※ネタバレあります)

「ONE PIECE FILM RED」を見ました。

私の記憶を辿ると、実際に映画館で見たのは「ねじまき島の冒険」(2001年公開)だけで、GEOで「オマツリ男爵と秘密の島」(2015年公開)をレンタルして見ました。アニメはアラバスタ編まで小まめに見ていました。漫画は気になった時だけ本誌の配信を読んでいるカジュアルワンピースファンです。

そんなカジュアルファンの私が「シャンクスの娘ってなんだ。息子じゃないのか」という思いを胸に映画館へ行きました。パンフレットも買いました。

 

 

〔結論〕

趙良かったです。「オマツリ男爵と秘密の島」が好きな人は絶対楽しめると思います。歌って踊って感情がジェットコースターみたいなキャラクターが好きな人はUTAのファンになること間違いないでしょう。具体的には「プリティーリズム・レインボーライブ」の蓮城寺べるが好きな人はハマります。

覚悟完了したキャラクターが全力で歌って踊って戦って泣いたりするのを見たい人は今すぐ「ONE PIECE FILM RED」を見に行きましょう。私は基本的にずっと泣いていました。

 

 

〔泣いた(良かった)ポイント〕

始めからざっくりさらっていきます。

 

・開幕早々ぶちかまされる「新時代」が最高でした。

特撮のスーツにアップ用とアクション用があるように、アニメにおいてダンスなどの激しいけど一定の動きをさせる時だけMMDのようなモデルで表現されることがあります。MMDみたいなモデルが悪いと言いたいのではなく、普段はいわゆるアニメ絵のキャラクターがダンスシーンだけ唐突にMMD化するのが納得できないだけなんです。

さて今作のUTAはところどころMMD化しますが、基本的にはずっと尾田栄一郎の絵のまま動いていて感動しました。ずっと強そうな顔面と体のまま動き続ける女。絶対好きになるでしょう。

 

・UTAという女

ライブが始まってすぐに脱いでしまいますが、ブカブカのスタジャンと巨大キャラ帽子がとにかく可愛い。神経質そうにコツコツ鳴らす靴も可愛い。尾田栄一郎が描く女の可愛さを本気で集めたらUTAになるんです。UTAのライブシーンは軒並み好きですし、現実の世界でネズキノコを齧り続けるUTAを見て泣いちゃいました。

天竜人をUTAがボコボコにするあたりで、UTAが閉じ込めているみんなが反発を始めます。自分に対する非難の声を聞いたUTAはみんなを洗脳するのではなく、もっと楽しい世界を夢見させることでどうにかしようとします。結果としてどうにもならないんですけど、みんなに楽しい世界を与えることは想像できても、みんなの神になることは想像できなかったところにUTAの悲しさがあります。

 

・全てを失って世界の歌姫を得たゴードン

今作で唯一人生のやり直しができた男ゴードンのことばかり考えています。偶然とはいえUTAによって国を滅ぼされたゴードンは何故か(本当に何故か。赤髪って人間の気持ちが分からないタイプなの?)UTAの養育者兼音楽教師となって十年以上を共に過ごします。国を含む何もかもを失ったゴードンが元凶でもあるUTAを大事に育てたのは、国と交換してでも手に入れる価値がUTAにはあったからではないでしょうか。たった二人の国で、UTAを世界の歌姫にするために苛烈な教育を施し続けたゴードンの執念を考えると薄ら寒い気持ちになります。

 

・緑ジャージを着たブルーノ

CP-9でもっとも有名なキャラクターとは誰でしょう。そう、ブルーノです。今作のブルーノは愛らしい緑色のジャージを着て花の髪飾りまで付けています。もう可愛い。今作でもドアドアの実の能力が大活躍のブルーノですが、なんと小人化します。声も甲高くなります。そんな状態でいてなお、経験豊富な先達としてコビーたちを導くブルーノの姿に涙が止まりませんでした。

 

・ヨサクとジョニー

私はワンピースのカジュアルファンなので、全てのキャラクターが2年後にどのように変化したのかまで把握していませんでした。なので、EDアニメで健康そうな感じになったヨサクとジョニーが見られて本当に嬉しかったです。レストランバラティエ~アーロンパークのあたりは私にとってのワンピース原体験なので、感慨深いものがありました。